第二回目のたべもの円卓会議は「SDGs!代替プラスティックとは何もの!?」というテーマでお届けします。
くらしを耕す会(会員歴8年)会員さんでプラスチック製造メーカーの社員として代替プラスティックによる新製品の開発を検討中である三谷ともこさんをお招きしてお話をお伺いしました。
脱プラが必要と叫ばれていますが、そもそもプラスチックの何が問題なのか!
プラスチックの問題は
①不適切に処理されたプラスチックが紫外線などで劣化し、マイクロチップとなって海洋や土壌を侵食する問題
②原料が石油で、焼却時に二酸化炭素を排出する地球温暖化問題
の2つが主に言われています。
上記を踏まえて、同日の円卓会議の様子をご覧下さい。
Q1.三谷さんが今取り組まれているお仕事について教えてください。
プラスティック部品を製造していますが、「脱プラ(プラスチックを出来るだけ作らない・使わない)」推進のため、代替プラスチック製品の開発を検討しています。代替プラスチックには、「生分解性プラスチック」と「バイオマスプラスチック」がありますが、「バイオマスプラスチック」で試作品をつくりました。環境に配慮した製品のため、再利用できる使い方を探しています。
バイオマスプラスチックとはとうもろこしなどの生物資源(バイオマス)を混合し、プラスチックの比率を少なくしたものをバイオマスプラスチックと言います(これまでに試作したバイオマスプラスチックは、卵の殻58%とプラスチック42%が原材料の卵パック)。バイオマスは植物のため、二酸化炭素を吸収して育ちますので、最終的にバイオマスプラスチックを焼却して二酸化炭素を排出しても、トータルでカーボンニュートラルと考えられます。また、プラスチックの比率が少なくなるので、石油資源の節約になります。ただし、生分解性はないので、プラスチックと同様に、最終的には焼却処分が必要となります。
Q2.バイオマスプラスチックを使った製品はどんなものができますか?
金型に流し込んで成形するため、何でもつくれます。例えば、卵の殻が原料なので、卵パックにどうか、と考えています。他にも、くらしを排す会の方にアイデアをいただきたいです。
ということで、どんな場面で使えそうか、ブレインストーミングが始まりました!(ここで、残り時間あと5分)
長谷川)
ぱっと思いついたのは、野菜を入れるコンテナ(箱)です。紫外線にあたり、プラスチックが年々劣化し、微細な破片が大地や川を汚染すると言われていて、ずっと気になっていました。ただし、価格と耐用年数は気になります。
丸山)
ダンボールで会員さんに野菜セットをお届けしていますが、ダンボールの代わりにバイオマスプラスチックの折りたたみコンテナを活用する、はどうでしょう。
全員)
すんばらしい!
田中)
将来的に玉子パックだけでなく、耕す会事務所で小分けしている米粉や雑穀類などの袋をリターナル容器にして、繰り返し使えたりするといいかも!
と、ここで、今回も時間切れでしたが、三谷さんのバイオマスプラスチック新製品開発にくらしを耕す会として、今後も協力させていただくことをお約束して、散会しました!
近い将来、鮮度保持機能がついたバイオマスプラスチックの折りたたみコンテナで野菜セットをお届けしたり、小分け容器もバイオマスプラスチックでかつ再利用できたら最高です。
会員の皆様からも、「こんなのどう?」といったアイデアを募集しますので、どしどしお願いします!
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